導入事例

 
「清水建設技術研究所本館」の省エネ・快適運用の推進
「幕張テクノガーデン」の省エネルギー改修
『黒龍芝公園ビル』リニューアル計画

『黒龍芝公園ビル』リニューアル計画

黒龍芝公園ビル(外観)

【 建物概要 】
建設 : 東京都港区芝公園2丁目
: 地下1階、地上9階、塔屋1階
: 鉄筋コンクリート造(西館)
鉄骨鉄筋コンクリート造(東館)
: 事務所
建築面 : 1,150m²
延べ面 : 9,500m²
: 1970年(西館)
1978年(東館)
: 株式会社 黒龍堂
管理会 : 株式会社 黒龍メンテナンス
アドバイザー : 矢花 吉治(技術士)
設計 : 清水建設株式会社一級建築士事務所
施工 : 清水建設株式会社

「維持」から「資産価値向上」へ稼働しながら36%の省エネ化を達成

「第1回空気調和・衛生工学会 リニューアル賞」受賞

稼働しながら省エネルギー化

黒龍芝公園ビル(東京都港区)のエネルギー消費量は、リニューアル前の1994年段階では一般ビルより少し多めという状況でした。しかし、テナントオフィスビルとして稼働しつつ4期にわたるリニューアル工事を経て、2011 年には1次消費エネルギーを一般ビルより36%少なくすることができ、最新省エネビルと同等のエネルギー性能を実現しました。
このプロジェクトは、室内環境の快適性や機能性などの改善・回復、省資源・省エネルギー性の改善など、建物維持にとどまらず、テナントに提供する価値を高め、適正な賃料と高い稼働率を継続的に獲得する「資産価値向上プロジェクト」として高く評価され、「第1回空気調和・衛生工学会 リニューアル賞」を受賞しました。

【 一次エネルギー量削減の推移 】

「維持」から「資産価値向上」へ稼働しながら36%の省エネ化を達成


【 リニューアル工事の概要 】
設 備 リニューアル内容 I期
1997年3月
~1997年11月
II期
1998年9月
~1998年11月
III期
2003年1月
~2006年12月
IV期
2010年3月
~2012年3月
空調設備
熱 源 冷温水発生機の更新      
空冷ヒートポンプ
チラーの更新
     
冷却塔の更新      
冷温水ポンプの更新    
冷却水ポンプの更新      
空調機 AHUの更新    
OAダンパーの
遠隔操作機能追加
     
配 管 冷温水配管(AHU)
系統の更新
     
ダクト ファン付VAVの新設      
自動制御 熱源廻り
自動制御の更新
   
空調機廻り
自動制御の更新
   
中央監視設備の新設      
BEMS機能追加、
総合性能検証
     
電気設備
照明設備 Hf型(高効率)
照明器具への更新
     
受変電設備 トランス(高効率)
の更新
     

【 省エネルギー効果の内訳 】
(円グラフ)省エネルギー効果の内訳

最新制御技術と運用ノウハウで高性能化

最新技術の使用と並んで重要なのが運用計画。BEMSにより、対策項目ごとの効果を検証して、省エネルギーに効果的な要因を明確化。数値による正確な課題の把握と効果の評価を行ったことで、無駄のない効果的なビル運用計画を策定しました。



【 室内環境調査の概要 】
  • 居住者アンケート調査
  • 室内物理環境調査・温熱環境 ・空気環境 ・光環境 ・音環境
  • オフィス空間複合環境調査
  • トイレ複合環境調査

 

 

 

テナント満足度を維持向上しながらリニューアル工事

リニューアル計画に際しては、入居テナントへのアンケートを実施。事前に対策が必要な項目の状況把握を行いました。あわせて、機器による室内環境調査も実施し、これらのデータから、居住者の満足度を高めるために必要な対策を明確にして、テナントニーズに応える計画内容を立案。テナント要望についても、数値による把握と計画への反映を行いました。
また、テナントビルの省エネルギーには、ビル全体の約8割のエネルギーを消費するテナントの協力が重要です。そこで、テナントを含むビル全体で省エネルギーを推進する「温暖化対策推進委員会」「検証委員会」など組織づくりに取り組み、リニューアル効果の「見える化」によるモチベーション維持、ビル関係者であるオーナー、テナント、管理会社の三者により、省エネルギーの利益を分配・還元する独自のインセンティブシステムも設定しました。

【 室内環境調査による満足度の定量化 】

(マトリックス)室内環境調査による満足度の定量化